2024年1月6日土曜日

 お正月に寺院で行われる修正会では、その年の天下泰平、万民豊楽等を祈ります。   人々の平安を祈る偈文に「祝聖文(しゅくしょうもん)」があります。   天下和順(国中すべてのものが和らぎ)、日月清明(日や月が大空に輝き)、風雨以時(時に応じて雨が降り、風が吹き)、災萬不起(災害や疫病が発生せず)、国豊民安(国や民は豊かにまたやすらかに)、兵が無用(武器を行使せずに戦うことなく)、崇德興仁(人々は徳を崇め、仁を興し)、務修禮譲(礼儀と謙譲の道にいそしむ)の八句です。   この偈文から私たちは反省しなければならないことがとても多いです。「兵が無用」について考えますと、世界は国際紛争が絶えず化学兵器の増産に向かい、原爆の存廃にも意見が対立しています。「日月清明」を希求する地球人が、人類、動、植物など、全生命を絶滅させてしまいかねない、現代の科学が到達した「兵が」の使用で自らの星を壊滅してもよいのでしょうか。武器は人間が創ったものですから、自らの手で「兵が無用」が実現できると信じています。   法然上人が浄土宗を開かれてから850年。世界の平穏とすべての人々の幸福を祈ることから、新しい一年を始めましょう。合掌

2023年12月18日月曜日

いよいよ今年も押し詰まり 令和5年も過ぎてゆきます。令和6年は法然様が浄土宗を開かれてちょうど八百五十年にあたります。各地で法要が営まれますので ご縁があればご参加ください。  総本山知恩院門跡伊藤唯眞猊下は 命あるかぎり勇ある念仏をおすすめくださっております。 阿弥陀仏の御心御力を信じて 阿弥陀仏の御名をお称え致しましょう。 人世の苦楽を分かち合ってきた大切な人たちと この世でも 弥陀仏の極楽浄土でも 再び出逢いましょう。  来る令和6年が やかで 心晴れ晴れと 仲良く和やかに過ごせますようにと祈念いたします。 合掌

2023年9月26日火曜日

秋彼岸

秋分の日を中日とした7日間の「秋彼岸」。気持ちの良い秋晴れとなったお中日の23日、本堂にて秋彼岸法要を行いました。「彼岸」とは、私たちの生きている迷いの世界「此岸」に対し、煩悩を超えた先にある「さとりの境地」を意味し、浄土宗では西方にある「極楽浄土」を喩えた言葉としても用いられます。法然上人が師と仰ぐ中国、唐代の僧、善導大師は「春分・秋分の日には太陽が真西に沈むため、そのはるか彼方にある極楽浄土に心を寄せ、往生の想いを新たにするのに最適な日である」と説かれました。西の方角へと沈んでいく夕日を観て、その彼方にある極楽浄土を想い描くことは「日想観」と呼ばれ、仏教における一つの修行として位置づけられます。これに倣い、浄土宗では彼岸を、極楽浄土を想い、そこへ往くための修行であるお念仏を称える期間としています。皆様もお参りをされる中、極楽浄土、そしてそこにいらっしゃる亡くなった方々を想い、お念仏をおとなえください。合掌

2023年9月3日日曜日

灯篭終い

8月31日18時より、初盆最後のご供養を行いお焚き上げをいたしました。 ご親族様方とともに仏様をお見送りし、今年のお盆を無事終えました。  またいつもの日常に戻りますが、皆様どうぞ日々のお念仏はお忘れなく、感謝と喜びに満ちた毎日を。合掌

2023年8月22日火曜日

お施餓鬼会

8月17日、今年も本堂にて施餓鬼会法要が行われ、多くの方にお参りいただきました。 天候が心配されましたが何とか小雨程度にとどまり、お舟流しも例年通り行う事ができました。灯を燈したお舟に皆様手を合わせ、ご先祖様に想いを繋いでおられました。  ご先祖様からの命のバトンによって今生かされている私達。この感謝の気持ちを忘れることなく、日々お念仏に励みたいものです。 合掌 、

2023年7月31日月曜日

お盆が近づいてまいりました。  総本山知恩院 伊藤御門主猊下がお盆に際して、「私たちは自分一人で生きているのではありません。ほかの人の尊い支えによって生かされています。そして自分もまた他人の支えになっているのです。ともに奉仕をし合っている姿があります。支えるということが 自然と支えられているということを気付かせてくれます。ほかの人から恩を受けずには生きていくことはできません。この支えあいの精神を浄土宗では「共生(ともいき)」と言います。共に生きてゆく世界を願っているのです。この浄土宗の願いは まさにお念仏の精神から生まれているのです。お念仏の精神によって報恩と感謝の気持ちが自然と出てくるわけです。」と仰せられています。  檀信徒の皆様がお念仏によって より深く生きられることを願っております。 合掌

2023年7月14日金曜日

観音様 御開帳

 17日は、年に一度の芝崎観音様の御開帳。18時より法要があります。終日お参りできますが、御開帳は18時から20時です。    また、住職の弟の中村仁樹がガイヤ審査員で帰省するので、20日13時半より、本堂にてライブコンサートをいたします。皆様お誘い合わせてお出かけください。申し込み不要です。  合掌