2022年1月9日日曜日

幸せへのスタート

阿弥陀仏の慈光のもと、爽やかな新春をお迎えになられましたことをお喜び申し上げます。   ~月かげの いたらぬ里は なけれども ながむる人の 心にぞすむ~ これは、阿弥陀さまの慈悲を月の光にたとえられて、お詠みになられたものです。月の光はすべてを分け隔てなく照らしていますが、その光に気づき、月を仰いで感謝する心が起こらなければ、その月の光にあずかることができません。それと同じように、すべてを救済しようとされる阿弥陀さまを仰いで、お念仏を唱える日暮しを送ることで、日々お見守りにあずかり、浄土への往生が約束されることから、お念仏が勤められるのです。暗闇の中を歩くような現世を生きる私たちにとって、阿弥陀さまとそのお浄土は尊く大きな光であり、法然上人のお示しくださった御詞やその教えは、現世を生きる私たちの大きな心の支えであり、道しるべとなるものです。   お念仏をとなえる日々を送りながら、日々の一つ一つが有難いことを感じて、一年のスタートをきりたいものです。   皆さま方の一年が「幸せ」に溢れる、より良い年になりますように。 南無阿弥陀仏