『紫陽花や 昨日の誠 今日の嘘』。これは、正岡子規の有名な一句で、人の心の移り変わりを花に喩えて詠んだ句です。
二年以上続くコロナ禍、ウクライナ侵攻、さらには地震や大雨による自然災害など、この時期の曇天のような世情で、心も暗くなってしまいがちではないでしょうか。そのなか、ちょっと自分の心を覗いてみるとどうでしょう。些細なことでカッと怒っていると思えば、今度は楽しく笑っている。毎日様々な要因によって心は振り回されています。
私たちは日々生きていくうえで、ついつい心の中を煩悩で曇らせてしまいがちです。しかしながら、一心にお念仏をおとなえするうちに、阿弥陀様の光明が、心を明るく照らし、晴らしてくださいます。
世情や気候によって。心まで塞がってしまう時期ですが、今こそお念仏をとなえる日々を送ってみてはいかがでしょうか。南無阿弥陀仏。