2024年8月20日火曜日

お施餓鬼会

 朝夕ようやく少し暑さが和らいできましたが、今年はいつにない猛暑続きの夏となり、厳しい暑さの中お参りに来られた方の姿を心配するほどでした。  本年も8月17日、本堂にて大施餓鬼会法要を厳修いたしました。日が暮れると涼しい風も吹き始め、法要後にはお盆の送り火のひとつである精霊流し(お舟流し)も行われ、蠟燭に灯りを燈して静かに手を合わせ、ご先祖様へ想いを馳せる多くの方でにぎわいました。  お施餓鬼とは、古来からのゆかしい盆行事のひとつで、施餓鬼で常に飢餓に苦しむ亡者を供養することにより、その功徳をご先祖様に振り向ける法要です。私達は、自分の命を維持するために多くの生類の生命を奪って、生かされています。お施餓鬼にはこれら多くの三界の万霊にも供養の志を運び、私たちの心の中にある餓鬼の心をみつめ、阿弥陀如来様の平等大慈悲の教えを汲み受けて、南無阿弥陀仏と唱えつつ、自浄其意の念仏道に目覚めたいものです。命のもとへの感謝の気持ちを常に忘れず、日々お念仏をお称えいたしましょう。