2020年12月31日木曜日

今年も残すところあとわずかとなりました。強い冬型の気圧配置により、宇和島市では昨日より冷え込み、今朝は一面雪景色となりました。
この寒さは明日も続く見込みだそうです。どうぞ皆さま体調管理をしっかりと、健やかに良い新年をお迎えください。




2020年12月17日木曜日

ミンマ正月

   この行事は、今ではほとんど廃れてしまいましたが、愛媛県新仏様のお正月として行われてきた風習です。

 12月の巳と午の日に行うので“ミンマ”と言います。一升分の重ねない鏡餅やお菓子や果物をお供えします。浄念寺では合わせて仏名会を行いました。


 元旦は、10時から修正会をいたします。こちらは現世のお正月です。仏様に新たな年の初めのご挨拶をして、檀家各家の御供養、御加護をいただく法要ですので、ご自由にお詣りください。




2020年11月28日土曜日

  【法然上人の和歌に思いを寄せ、秋の夜長にお念仏】

 秋が深まるにつれ、夏には青々と茂った木々が、黄色や赤色に鮮やかに染まっていく姿はとても美しく、見る人を感動させます。

 秋の夜長には、穏やかな気候や美しい情景と相まって、芸術や読書を楽しむ人も多いのではないでしょうか。

古くから歌人たちは、この美しい秋の情景に思いを寄せた和歌を多く詠んでいます。


阿弥陀仏に 染むる心の 色に出でば 秋の梢の 類ならまし

(阿弥陀仏のことで染まっていく心が、色に表れるというようなことがあるならば、まるで秋の深まりとともに木々の梢が赤く染まっていくようなものだろう)


この歌は、法然上人がお念仏により信心が深まりゆく実感を、秋の深まりとともに色づく木々に譬えて詠まれたものです。

私達も日々お念仏をとなえ、木々の梢が色づくように阿弥陀様への思いを寄せたいものです。

~浄土宗新聞より~






2020年10月23日金曜日

お十夜法要

  2020年のお十夜法要は、ソーシャルディスタンス 間隔と換気と清潔に万全の配慮をして、無事に行うことが出来ました。亡き人への供養の念仏が、自分の功徳になっているとの法話がありました。あいにくの雨模様となりましたが、暖かい一日でした。お十夜が済むと一気に冬になります。新型コロナはもとより体調を崩されませんように。皆様のご健康と安心をお祈りいたします。合掌






2020年10月18日日曜日

お十夜

  22日は浄土宗の大切な行事お十夜です。今年は時節柄、1時からの昼席のみとさせていただきます。

 愛媛には十夜橋というのがあり、こちらはトヤガハシと読むので、たまにトウヤと読まれる方がありますが、オジュウヤと言い古くから俳句の秋の季語としてご存知の方もあるでしょう。本来なら十日十夜にわたる600年の歴史ある念仏法要ですが、当地では組寺院で分担して営んでいます。新型コロナウィルス感染防止のため制限されてさびしい日々ですが、暮らしの中でお念仏をとなえ功徳を積み、心豊かに暮らしたいものです。

 浄念寺では、コロナ風邪感染に気を付けながら伝統行事を行っておりますので、皆様もマスク持参の上ご参詣ください。なお時節柄、夜席はありませんのでお間違えの無いようお願いいたします。 合掌

2020年10月2日金曜日

 『月影の いたらぬ里は 無けれども 眺むる人の 心にぞすむ』
法然上人御作



2020年9月18日金曜日

秋彼岸

  お彼岸は春と秋の二回、春分の日が春彼岸の中日、秋分の日が秋彼岸の中日です。ナカビではなくチュウニチと言います。太陽が真東から昇り真西に沈む、この日を中日として前後1週間がお彼岸にあたります。此岸この世から太陽に導かれて、極楽浄土のある彼岸へとまっすぐに繋がる時期のことです。

 在宅でじっとしていなければならならない時でも、心までじっとしてはいけません。自分の人生の目的は何か、何のために生きているのか。どのように年老いてどんな最期を迎えたいのか、自分の人生について、コロナの自粛の今こそ深く考えてみましょう。

浄土宗開祖法然上人は、850年前に念仏の教えを説かれました。南無阿弥陀仏と口にしてみると、自分の精神の奥深い処で目覚める魂がありますよ。

合掌


2020年9月8日火曜日

 この度、大型で強い台風10号により被災されました地域の方々に心よりお見舞い申し上げます。

浄念寺でも台風10号の報道に、あちこち養生をして突風に備えていましたが、今回は予想をしていたほどでなく境内も被害はありませんでしたので、ご安心下さい。




2020年9月1日火曜日

灯篭じまい

 本当に暑い夏でしたが一昨日30日には雨が降り、新涼と言う言葉がふさわしい9月を迎えました。
 一か月間、本堂で新精霊の初盆のお預かり供養を致しました。8月31日初盆灯篭じまいをもちまして、初盆行事がすべて終わりました。当日は法要の後、灯篭や初盆位牌のお炊き上げをして、送り火とさせていただきました。どうぞご安心下さい。
コロナで帰省もままならない昨今ですが、ご縁を頂いてお会いできることを念じております。
残暑厳しい折、お身体ご自愛下さい。
合掌







2020年8月18日火曜日

大施餓鬼会

昨日、今年も無事に施餓鬼会法要を三密に気を付けながら終えました。



2020年8月16日日曜日

8月17日 お施餓鬼会

 お盆が済むと、墓参りでにぎやかだった境内は静かになりました。例年なら、帰省したお孫さんたちの成長ぶりに驚くのもお盆の風物詩の一つでしたが、今年の夏は子供さんの姿が珍しく、ご先祖様も残念だったことでしょう。

お施餓鬼会は三密を避けて行いますが、連日の猛暑ですので、礼服の着用は不要です。失礼にならない程度の服装で、熱中症対策をしてお出かけください。

合掌

2020年8月12日水曜日

 ことのほか暑いように感じられる今年のお盆です。

浄念寺では、例年と変わらず檀家各家の棚経参りに回っておりますが、時節柄ご都合の悪い方は早めにお電話下さいませ。

市内にお住いの方は、涼しい早朝のお参りをお勧めいたします。熱中症対策に冷たい飲み物をご持参されると安心ですね。体力を落とさないよう、適度な運動や食事を大切にしましょう。こんな時だからこそ、ご先祖様への「おもてなし」は例年以上にしてあげたいものです。


17日の大施餓鬼会は19時から行いますが、お舟流しは終日できます。

合掌

2020年7月18日土曜日

観音様御開帳

今年の観音様御開帳は、一昨日までの長雨が嘘のように晴れ、例年以上の参詣者がありました。
芝崎観音様は、藤江がまだ海辺で芝崎と呼ばれていた平安時代の末期、小舟に乗せられて流れ着いたと伝えられています。金色の光を放つ菰(こも)に包まれた千手観音様を見つけた村人達は、芝崎観音様と名付け信仰しました。平安時代の仏像の特徴が表れています。

年に一度、1時間余りしか拝眉出来ない小さな千手観音様ですが、それぞれの願を叶える手立てを示してくださると古くから人々の信仰を集めています。
いつか良いご縁にどうぞお参りなさってください。



2020年7月12日日曜日

 この度の豪雨災害で被災された皆さまには心よりお見舞い申し上げます。宇和島地方も連日のニュースで報道され、ご心配の事と思います。
今日も雨は降ったり止んだりの不安定な梅雨空ですが、津島町南楽園では太古の大賀ハスが開花しました。

2020年7月3日金曜日

 光陰矢の如しとの格言通り、2020年は早くも半年が経ちました。楽しみにしていたオリンピックも和霊大祭も中止となりましたが、幸いなことに宇和島は未だに新型コロナウィルス感染者は一人も出ていないとの事でございます。
 浄念寺では7月17日観音様御開帳から始まる夏の行事を、例年通り実施することに致しました。
8月1日の初盆灯篭始め
市内檀家各家の棚経参り
17日お施餓鬼とお舟流し
31日初盆灯篭終い 等 例年通り、かつ三密を避けつつ行わせて頂きます。日程や時間など不明な方はお問い合わせください。またご都合の悪い方もお寺までお知らせください。

 暑い夏が始まります。熱中症にも細心の注意を払ってお過ごしください。元の安心できる日常に一日も早く戻れるよう願っております。 合掌

2020年6月1日月曜日

 新型コロナ自粛は緩和されましたが、人との触れ合いを避けながらの生活を続けざるを得ない状況の今、人との繋がりや縁が次第に薄れてしまい、人生が孤独で侘しいものになってしまうのではと心配しています。
マスク越しにでも知人と分かれば挨拶を交わしましょう。他人でもそっけなく避けるのではなく、眼差しを交わしましょう。
この田舎町でさえ外出にはマスク着用の上、距離を置くため独居の高齢者は社会と疎遠となってしまっています。長年にわたりコツコツと築いた大切な人間関係まで崩れる事になってしまっては悲しいです。
こんな時だからこそ、言葉を交わし、労わり合いたいものです。

7月17日の観音様の御開帳は例年通り18時から行う予定ですので、お誘い合わせてお参りしてください。
8月お盆の行事については6月現在検討中にて、追ってご連絡させていただきます。
合掌

2020年4月23日木曜日


聖名 全世界で新型コロナウイルスが猛威を振るい、日本でも全国に緊急事態

宣告が出され、檀信徒の皆様も大変お困りのことと存じます。

日常生活で外出もままならず、社会にも大変大きなダメlジを与えております。

宇和島ではまだ感染者は出ておりませんが、当山では、感染拡大防止と檀信徒

様の健康を第一に考え、注意を払って法務に努めております。

県外移動制限が出ており、市外の方々は、なかなかお寺参り、お墓参りが出来

ませんが、どうぞお気軽にお墓掃除、ご法事等申しつけて下さい。

今はお釈迦様がお説きになった「忍辱行」(にんにくぎょう)を行ずる時と存じ

ます。忍辱には我慢するという意味がございます。一日も早くコロナ終息を念

じて、明るい未来を切り開いて参りたいものです。

お寺では、今後のコロナの動向に注視して、行事予定を模索しておりますので、

檀信徒の皆様どうか十分にご自愛下さい。 

毎日檀信徒皆様のご健康をご本尊様にお祈りさせて頂いております。  合掌
         令和二年四月二十二日    浄念寺住職 中村 在徹 

2020年3月4日水曜日

新型コロナウィルス禍

花に嵐のたとえは、幸せが急な思いがけない災難で雲散する事を表しています。
今年の春は、想像だにしなかった新型コロナウィルス禍による社会活動停止で異常な事態を迎えています。
しかしながら時は春、秋の収穫に向けていつものように畑には種を蒔き、育てていかなければなりません。私達もまた、社会経済が停滞した今こそ、誠実に菩提の種を蒔き、豊かな心の実りを育てていくことを忘れてはなりません。
3月になり、春の彼岸が近づいてまいりました。私達の心の中に今年も菩提の種を蒔き、時には芽生えた雑草のような妄念を抜き、病害虫から身を守り、お念仏と共に心豊かな世界に近づかせていただきましょう。

手を洗い清め、口を清潔にして南無阿弥陀仏を申し、感謝して食し、早寝早起きをする。合掌

2020年2月10日月曜日

涅槃図

2月15日はお釈迦様が亡くなられた日です。御入滅された時の様子を描いた涅槃図を本堂にてお祀りしております。伊達藩お抱え狩野派絵師の軸幅2m50cm、縦幅3m以上ある立派なものです。春彼岸頃までお祀りしておりますので、ぜひお参りください。

2020年1月17日金曜日

阪神淡路大震災から25年。
夜明け前の5時47分、遠く離れた愛媛の当地にも、深く不気味な地響きが伝わって跳び起きた記憶があります。震災で亡くなられた6400余人のご冥福と、今なお災害の後遺症で苦しまれている方々に、衷心よりお見舞い申し上げます。
南海トラフ地震が遠くない将来に起きると予測されていますが、いついかなる非常事態にも命ある限り、正しい精神を保ち、良い判断ができるよう、阿弥陀さまと共に生きていたいものです。

生けらば念仏の功徳つもり
死なば浄土に参りなむ
とてもかくてもこの身には
思いわずらう事も無き
法然上人御詠

南無阿弥陀仏

2020年1月1日水曜日

元旦 修正会

令和はじめての元旦を迎えました。迎えた令和二年が、檀家の皆様にとって良い年でありますようにと御供養をさせていただきました。
お正月は修正の月です。どのような精密機械でも長く使っていると誤差が生じます。一年に一度、仏様の前で自分の人生を修正し、お念仏ともに限りある自分自身の人生を生き、命いっぱい自分の花を咲かせましょう。