2022年10月8日土曜日

お十夜

 秋も深まりをみせ、肌寒さを感じることも多くなってきたこの頃、全国各地の浄土宗寺院では、十夜会(十夜法要)が営まれます。 「十夜」とは「十日十夜」を略したもので、元来は、十日十夜の間、昼夜を問わずお念仏を唱える法要。現在では、10月から11月にかけて、数日間から1日と日数を短くして勤める寺院が多いそうです。   お念仏はいつでも、どこでも、だれでもできる易しい行といわれます。しかしながら、普段、日々の生活に追われ、私たちは思うとおりにお念仏を唱えることができないものです。  阿弥陀様は、人々の苦しみを自ら背負い、その幸せと平和を求めて誓願(衆生救済のための誓い)を立てられました。気の遠くなるような長い修行の末、「南無阿弥陀仏」と唱えれば、だれもが極楽浄土へ往生できるようにしてくださいました。法然上人は、「南無阿弥陀仏の六文字のなかには、阿弥陀様のあらゆる功徳が込められている」とおっしゃっています。  十夜会は、善行(お念仏)を積む絶好の機会となります。お参りの際には、一心にお念仏をお唱えしましょう。またお参りする機会のない方は、阿弥陀様に思いを馳せながら、お念仏をお唱えしてみてはいかがでしょうか。   浄念寺では、10月19日、午後1時からお十夜法要を行います。ご参加自由です。塔婆供養をされる方は前もってお申し込みください。合掌